しょうたき・かんたきって最近できた介護施設なんですけど
福祉関係者もよくわからないっていう人が多いので、紹介してみようというページになります。長いので暇な時には読んでみてください。
まず、正式名称は 小規模多機能型居宅介護施設(小多機)・看護小規模多機能型居宅介護施設(看多機)
で、略してしょうたき、かんたきって言われています。どちらも地域密着型の介護施設となり、基本的には、設置されている市町村の方が利用となり
他市町村の方は利用が出来ません。(いろいろあるので要相談)
で、このしょうたき、かんたきはどんな介護施設?となると
よくある説明として、①泊まる、通う、伺うというサービスが一体となっている点、②毎月、利用料(介護保険負担分)が定額であることが大きな特徴として言われています。
わかりやすく言われる説明として、デイサービスとショートステイとホームヘルパーのサービスを一元的に提供する介護施設って説明にしちゃいます。
で、介護度に応じて、どれぐらい通えるか、泊まれるか、等の回数は、ある程度の目安があり、相談により決定するのです。
利用料は定額なので、週1回通う人も週5回通う人も料金は同じになります(食費などの実費を除きます)
え?って思った方いるんじゃないですか?
サブスクみたいな感覚なら、毎日使いたくなるのも人情ですよね。
でも残念ながら、定員という物があり、泊りは最大9人まで、通いは18人までとなっています。
しょうたき・かんたきは登録制となり、最大29人までとなっています。
なので、29人が毎日通う事はできませんし、毎日泊まる事は物理的に不可能です。
逆もまたしかり、少ししか利用していないけど利用料は定額分取られるの?って思った人はさすが。
少し、話がずれますが・・・。しょうたきという施設が出来始めの頃、まさにこれが問題となりました。
登録してサービスを使わせない(制限)する事により、職員配置が少なくてすむため、利益優先に走った介護業者が出ました。
職員配置基準は、ざっくりと、通われる利用者の方3人に対して職員1名とケアマネ。(加算とかの関係で看護師とか、かんたきはさらにいろいろありますが、ここでは無視して話を進めます笑)となると、通いの回数を減らすと職員配置が少なくなり人件費がかからないよねっていう。実際の訪問もしなか ったら、訪問員も必要ないし。という事で、なんとも福祉の精神とかけ離れた胸くそ悪い運営をしたところが増え問題となったのです。
生活保護の方だったら、負担0なので、本当にわからないし・・・。
と、そんな悪事が続くわけがなく、今は最低利用制限が設けられていますので安心を。
各施設で目安は決めれます。私どもの施設では、基本介護度をベースとしていますが、生活背景により柔軟に対応しております。
余談が長くなりましたが笑、と、説明すればするほど、わかりにくい。って感じる方、多いんじゃないですか?
デイサービス、ショートステイ、ホームヘルパーをそれぞれ使えば事足りるって思う人も多いでしょう。
いやいやそれだとタイトルどおり、日本が救えない笑
類似比較されるサービス毎に、ここが違うよ、しょうたき・かんたきの説明をしていきましょう。(前置き長い?)
1、通いとデイサービスの違い
デイサービスだと、基本サービス提供時間という時間がそれぞれで決まっています。時間ごとに介護単位数が違う事になり、施設毎に時間が違います。延長対応しているところも稀にありますが、別料金は発生します。
また、お風呂だけの利用のような超短時間の利用は基本NG。
デイサービスは利用時間が決まっており、延長は対応している事業所により、延長料金が発生する。
お風呂だけという利用はNG
利用数は無制限 (自己負担すれば)
しょうたき・かんたきの通いも基本、便宜上、サービス提供の目安の時間は決まってはいますが、人それぞれ。
またサービス提供時間という概念ではなく、定員18人/日という事が大きなルールとしてあるだけなので、かなり柔軟に対応できます。
しょうたき・かんたきの通いは、登録定員29名が1日18人という定員の中で利用数を調整していく為、介護度や生活背景により利用数を相談により決める。(目安はあります)
原則、サービス提供時間の制限はなく、短くも長くも、自由に設定でき、基本的に突然の利用や変更に対応できる。
延長料金はない。
なので
家族の方が、早出、遅出等の変則的な勤務の方でも、それに合わせた利用時間で対応可能。
さらに、急な残業も大丈夫だし、延長料金もかからないので時間を気にする必要はありません。忘れちゃだめですけど笑
嬉しい事に、ケアマネが配置されていますから、電話1本で対応可能でもあります。
確かに、デイサービスだけでいいから毎日通いたいという方には不向きかもしれません。
ただ、毎日デイサービス利用のプランに、訪問介護、訪問看護、等を組み込むと限度額は超えて自己負担額が高額になります。
トータルで在宅生活をサポートしている、しょうたき・かんたきと比較して選択されることをお勧めします。
2、泊まるとショートステイの違い
ショートステイ長く泊まれます。介護保険の限度額内であれ、自己負担(10割負担)にしようが、最大29日連続まで泊まれます。
30日を超えないように、1日は家に泊りに帰らないといけないとなります。(いわゆるロングショート)
また、介護認定期間中の半数日以上を超えて利用する事はできません。
ショートステイは 総利用回数日は 1年の認定期間であれば半年まで、連続利用は29日まで という仕組みになります。
※限度額を超えた場合の利用料については目が飛び出ますが、説明上無視しています。
そもそも、ロングショートの利用制限が出来た理由に、ショートはあくまで泊りなのですが、住むという利用をする人たちが多くいるために制限が作られました。経営上は、毎日利用してもらう方がありがたいのですが、利用者のほとんどが「住む」という利用になれば、本来の趣旨、「いざというときに泊まりたい」という人たちの利用ができない恐れがあったため、制限が作られてきました。
しょうたき、かんたきの泊りは、原則連続性を持たせていません。
前述のとおり、29人の登録定員に対して部屋が最大9部屋しかないので物理的に不可能なんです。
当社の施設では、介護度や生活背景によりご家族の負担を鑑みて日数を決めています。介護度3以上で 週2日、3日あたりが目安です。
但し、連続利用制限や認定期間中の総利用回数制限はありません。
しょうたき・かんたきの泊りは、総利用回数制限・連続利用制限がありません。
但し、部屋が定員29人に対して 最大9部屋しかない。
なので
基本的にずっと住むというような利用方法はできないが、いざという時に泊まるという事に対しては迅速に対応できます。
急な出張が多い方、遠方に親族が多い方等、急に家を留守にしないといけない方にピッタリです。
365日24時間連絡も繋がり、サービス調整ができますから、年末年始や土日等、ケアマネが休みで連絡がつかず慌てるなんてことはありません。
また、通う施設の中に泊まる部屋があり、スタッフも変わりませんから利用者の方も気兼ねなく利用できます。
介護度にもよりますが、週4日となれば、総利用数としてはショートステイより泊まる数は多くなります。※下記に特例としての利用を説明しております。
3、ホームヘルパーと伺うの違い
通常のホームヘルパーは最短で30分(20分未満もあるけど、まー大抵30分プランが多いですので今回は便宜上30分で説明します。) その後時間ごとの単位数が決まっています。
だから、ちょっと様子見てきてよって5分程度の訪問ってのはNGなんです。必ず30分はいないといけない。
で、料金は30分248単位程度ですから248円(地域や人数改正により違うのでとりあえず)※訪問介護は313単位程度
だから、朝、昼、夕方、夜、夜中数回とか、の訪問を行うと、オーバープランになりやすいのと、不必要とまでは言いませんが、決められた時間はいないといけないとかちょっと何やってるかわからないっていう事もあります。
また、訪問した後に再訪問する際には2時間空けないといけないというルールがあります。
はっきり言って、訪問事業者が、特定のケースで事業所本位のサービスで提供する悪い事業所対策ルールが出来ています笑
訪問看護は、時間・単位数(数)が決められている。再訪問は2時間空けないといけない。
しょうたき、かんたきの訪問(伺う)は、時間・回数の制限がありません。
しょうたき・かんたきの訪問(伺う)は、時間・回数・再訪問制限がありません。突発的な対応も電話1本でok
なので
必要な回数は相談の上決定しますが、緊急な呼び出しも夜中でも対応しています。※実際に対応しております。
安否確認や服薬確認、等の為に、短い時間で頻繁に訪問する事が出来ます。そのため、表現が伺うとなっています。
料金は定額なので、回数を気にすることはありません。
また、かんたきでは、訪問看護として看護師が訪問しますから、服薬確認をはじめ、様々な医療行為での訪問も対応できます。
インシュリンや服薬対応等、1日に複数回こまめに対応できるのは安心です。
ケアマネも配置されていますし、他のサービスとの連携も対応しやすいのが特徴です。
これはまた別のお話
※定期巡回・随時対応型訪問介護看護もありますが、訪問のところだけは同じようなものですが、ちょっと説明から外しています。デイサービスやショートステイの利用はできますが、それぞれ契約をしないといけない事、それらのサービスの突発的な対応は、居宅介護支援事業所のケアマネがプランを作成している為難しい時もあるというデメリットはあるでしょう。家から出たくないという方も実際にはおられますが、訪問介護だけでプランを作るとオーバープランになりやすく無理があるのでこういったサービスも出来ているのだと考えられますがそれ以外にも理由があると思う事がありますので訪問介護の黒歴史と共に個人的にはまた別の場所で見解を書いてみようかと思う案件です。
違いをまとめると
かなり自由度の高い施設になりますので、施設毎の方針や設定等の部分も特色がありますが
当施設としてのという前置きをしてポイントや、追加での特徴をまとめると・・・。
①しょうたき・かんたきは、通いの時間は自由自在。その日の延長大丈夫。ラインでもok
②緊急時の泊りは柔軟に対応。
③泊りの特例として、看取りの他、ご家族の方の入院時等、短期、中期的に家を空ける事になった場合等は30日以上の連続利用も可能としています。
④訪問の時間も柔軟なので頻回に伺う事が出来ます。夜中でも伺います。元旦もお盆もクリスマスも訪問します。
⑤ケアマネは施設に配置されているので、サービス調整連絡も電話1本。他の在宅サービスも利用可能です。ラインでもok。
⑥通いも訪問も自由度が高いため、デイサービスでは禁止されているお迎え時のゴミ捨てや、食事の片付けもセットにできるので生活状況が把握しやす くお一人暮らしの方でも安心。
⑦料金は定額制でわかりやすい。
⑧職員がサービスごとに変わりませんから、利用者が気兼ねなく利用できます。
⑨透析等定期的な病院受診の送迎もok(付き添いは原則ご家族にお願いしています)
※移送手段がない場合等の相談に応じて対応しております。看取りになれば訪問診療も可能になります。
⑩しょうたき・かんたき どちらも特浴対応可能です。
イメージは、施設の居室が、自分の部屋になっている に近いです。
重介護度の方の家族負担軽減の為の、泊りも結果的には、ショートステイより多い日数が利用できますので、期間内に制限総数を超えた心配もありませんので、かんたきは看取りのサポートはかなり充実しています。
例えば、介護職の人でも、介護との両立も可能です。早出、遅出等の時には早めに送迎、遅めに送迎。夜勤の時には泊りをお願いとか。
利用者の急変時には病院付き添いとかで残業になってしまう場合には延長をお願いする・・・みたいな。
変則的な勤務の方や、突発的な残業がどうしても発生する業種の方にはぴったりです。
だから働く人の介護離職を防ぎます。結果、日本を救います。
今、日本の社会問題となっている、介護離職の問題の要因として、働き方の多様化に介護の現場がマッチしていなかった事が考えられます。
フレックス等の働く時間の定まっていない人にでも、自由にそして簡単に、介護サービスがサポートしやすくした介護施設になります。
介護休暇も会社によっては取得できる環境になっておらず、退職をせざるを得ない事や、正職員としての就業をあきらめパートとなり収入が下がる事も。配置転換をしてもらって慣れない環境・仕事内容で苦労する・・・。高齢になると病院受診も付き添いが必要になり、会社を休まないといけないが有休もなかなかとれない・・・。そして、介護してしいる、あなたが病気にならないとも限りません。その時にどうしようという不安もありませんか?
そんな悩みが全て解消されます。
育児と介護のダブルケアをしている方にとっても、自由度の高いしょうたき・かんたきはお勧めします。
また、施設入所する事との料金比較も安価になります。(利用計画により実費負担が変わりますので詳しくはお気軽にお問い合わせください。)
現在は要介護3以上が比較的安価な特別養護老人ホームに入所できますが、待機が多く、すぐに入所とならない場合が多く、高額な有料老人ホーム等に入所されている方が多いのが現実です。
経済的にも、現役世代の負担軽減にもつながります。
そして一番大切な、ご本人、ご家族の望む、在宅生活を支え、最後まで家で生活したいという気持ちを実現する介護サービスが、しょうたき・かんたきになります。医療的な部分ではかんたきがサポートしやすく、看取りにも対応しやすいのが特徴です。
家族の絆を大切に、介護をされている方の生活も大切にできる介護施設です。
介護してるから、旅行だって我慢している。なんて、事はなくなります。どうぞ温泉につかってリフレッシュしましょう。
最後にタイトルの日本を救うに沿って、大きな視点でまとめると
これからの日本は労働人口が減ります。その中で、介護を理由に、離職しないといけない人たちが何万人も出るという事は、日本の経済損失になります。また、介護離職を避ける為に入所を選択しても高額な料金負担や、在宅介護を選んでパート職員となり収入を減らす事は、世帯収入減に繋がり、消費抑制につながり、いつまで経っても景気回復なんて難しい。デフレ、スタグフレ解決になりません。
また、施設整備に高額な税金が使われることもなくなり、また40歳以上が負担している介護後保険料の負担増抑制にもつながります。
結果、脱入所は脱デフレに繋がり、超高齢社会の経済負担を減らし、未来の日本を救います。
と、大きな話で〆ようかと思いましたが、もう少しだけ笑
本当に大切なのは、本当に住みたい場所、傍にいて欲しい人、家族って何だろうと考えた時に、
家で過ごしたい。家族で一緒にいたい。を無理をせず、実現できるようにする。
それが、しょうたき・かんたきという施設なのだと思います。
自由度が高いからこそ、薬にもなり毒となる。
しょうたきふなお・かんたきふなおは、皆様にとっての良薬となる事を目指しています。。
私たち、介護施設のスタッフも、大切な思い、考えはご家族の方と共有したい。
一緒に笑いながら、生活をしてもらい、支え、看取っていく。
そういう大切な思いを共有できることは、何より嬉しく思い、スタッフも育ちます。
私たちも成長していく事で可能性は無限大。
利用する人・家族・働く私たちも含め
人が人らしくあるための可能性を無限に秘めた介護施設なのだと思います。
どうも長文ありがとうございましたorz
ま